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高野山胎蔵界結縁潅頂

お友達の頼みでGWに家庭を放置プレイにして和歌山に出向きました。

千奈美さんは、高野山にいかれたことありますか?」という問いかけに、お気楽バスツアーながら四国八十八ヶ所巡礼をしていますとお答えすると、ぜひお連れしたい行事が高野山であるんですよとお誘いを頂いたのが「胎蔵界結縁潅頂」でした。

高野山は、弘法大師さまが四国で開眼し、中国に学んで帰国して、真言密教を日本で広めるために開いた道場。いわば、日本の大乗仏教の聖地です。四国巡礼は、都の拠点である東寺で始まり、すべても回り終わって結願したあと、高野山にお礼参りに伺うのが決まりになっています。

胎蔵界結縁潅頂は毎年、5月3日から三日間、高野山の宗本堂である『金堂』で開催されています。暗闇の中で仏様の世界を絵画で表現した曼荼羅の上に花を落とし、『仏縁』を結ぶ儀式です。特別の修行や資格もいらず、誰でも参加出来るので、早朝に和歌山のホテルを出て、電車とケーブルカーとバスを乗り継いで、仏の世界を訪ねました。とても残念ながら、金堂の中でのことを話すのはよくないので、詳細に書き込むことは差し控えますが、たいへん厳かでとても貴重な体験でした。

結縁潅頂に入壇したい人は、まず真言密教の根本道場のシンボル、高さ48.5mの日本で最初の多宝塔の『根本大塔』で受付をしてもらいます。費用はひとり3,000円とちょっとお高めに感じますが、はるかに以上の感動を授かることうけあい。普段は有料拝観になっている大塔内陣ですが、曼荼羅の世界を立体的に表現している、胎蔵界金剛界をひとつに融合した空海独自の立体曼荼羅も、無料でじっくりと拝見することができました。

入壇希望者は、1時間くらい間を開けた時刻別になった100人くらいの「班」に分かれます。最終開壇は16時くらいまでありますが、参加出来る人数が決まっているので、午前中に希望者が埋まることもよくあるとか。そんなに人気がある儀式なんです。

金堂前に集合した人たちは、お坊さんから結縁潅頂という儀式の説明や諸注意を受けて一列で金堂内に。外部の明かりが遮断され、僅かな蝋燭が頼りの堂内は神秘的な空気に包まれていました。

まず、アジャリさまからありがたい説教を頂き、ひとりずつ目隠しをしてもらって花を曼荼羅の上に落とします。もちろん何も見えないので導いてくださるお坊さんだけが頼り。わたしが落とした花は『大日如来』さまの上に落ち、この瞬間からご縁を結ぶことができました。その後、十界の海の水を頭から掛けて頂き、無事に厳かな儀式が終了します。

わたしは列の最初のグループに入っていたので1時間強で終壇しましたが、最後の人はおそらく2時間近くかかっているかと思います。集合時間20分前くらいに金堂前に並ぶと、グループの前の方になれるので『奥の院』などを参拝される人にはいいですね。

高野山では、10月1日から三日間、『金剛界結縁潅頂』が開かれますので、真言密教の世界を体験されてはいかがですか♪